開放された２合目ゲート

静岡県は26日、富士山５合目(富士宮口、御殿場口、須走口)に向かう県道３ルートの冬期閉鎖(全面通行止め)を解除し、５合目観光がスタートした。

富士宮口の２合目ゲート前では、解除時刻に合わせて県富士土木事務所の職員が進入禁止の柵などを撤去した。約20台の車やバイクが開放を待ち、５合目に一番乗りして眺望を楽しんだ。関東・関西方面の県外ナンバーが目立ち、「きれいな富士山が見られ、大阪から来たかいがあった」との声も聞かれた。

解除区間は、富士宮口（一般県道富士公園太郎坊線、富士山スカイライン）が２合目―５合目の約１３キロ、御殿場口（一般県道富士公園太郎坊線）が太郎坊入り口―御殿場口新５合目の約１・７キロ、須走口（一般県道足柄停車場富士公園線、ふじあざみライン）があざみライン入り口―須走口５合目の約１１・５キロ。いずれのルートとも５合目から山頂までの登山道は冬期閉鎖を継続しており「危険なので登らないでほしい」と呼び掛けている。

富士宮口では、夜間に路面が凍結する恐れがあるため、当分の間、午後５時―翌朝午前８時は通行止めとする。５合目には緊急用の仮設トイレしかないため、事前に２合目の水ヶ塚駐車場や高鉢駐車場のトイレを利用する。