東京箱根間往復大学駅伝競走―。1月2日、東京・大手町をスタートする国民的競技の「第87回箱根駅伝」で、名門・中央大学のエースとして大石港与選手(富士川一中―富士東高出)が3度目にして最後の舞台に挑む。
高校3年時の東海高校駅伝大会で、各校のエースがそろう1区の区間賞を獲得し、箱根駅伝史上最多の14回の優勝を誇る中央大へ。高校時代、富士山で走り込んでいたという経験を踏まえ、1年時から山越えの5区での起用が見込まれていた。
しかし、直前の体調不良で交代を余儀なくされた。「悔しい思いはしたけど、客観的に箱根駅伝をとらえることができた」。
2年時に高低差800メートルに及ぶ小田原中継所から箱根・芦ノ湖までの23.4キロの距離を踏むと、昨年は区間3位の走りをみせた。
「2年のときは総合10位でぎりぎりのシード権だったので次(今年)のためにも貯めをつくっておきたかった」
エースの気迫の走りで、チームは4年ぶりの1けた着順(4位)で?次?につないだ。
再びエースとして、そしてキャプテンとして迎える今大会―。「2年間、山登りをしたので別の区間を走ってみたいという思いはある」が、優勝という夢は譲れない。
「あきらめずに最後まで走り、笑ってゴールしたい」