西日本を中心に発生した平成30年7月豪雨の被災地に向け、富士市は11日、トイレトレーラーを岡山県倉敷市に派遣した。
今年3月末の納車以来、災害被災地への派遣は今回が初めてとなる。併せて市内事業所からの支援物資も同市に輸送した。
富士市では、倉敷市からの派遣要請を受け、トイレトレーラーと市防災危機管理課職員2人、市消防本部職員1人の派遣を決定。同市真備町で、約600人が避難している二万(にま)小学校を派遣先として予定している。
トイレトレーラーは11日夜に到着し、職員による設営後は長期滞在の予定。職員は汚水処理などの使用方法を避難所の管理者などに伝えた後、必要に応じた現地の被害状況の調査や応援活動に当たった上で富士市に戻るとしている。
トイレトレーラーは、コンテナ部分に四つの個室トイレを備え、大規模災害時にトイレ不足に悩む被災地にトレーラーを相互派遣する「みんな元気になるトイレプロジェクト」の全国第1号。各個室には換気扇や清掃用の排水溝が完備され、長期の使用でも衛生状態を維持できるほか、洋式便器を採用することで、足腰が不自由な人でも使いやすい設計となっている。
富士市 トイレトレーラー初派遣 豪雨被害の岡山県倉敷市へ
(2018-07-11 17:00)