ゴールデンウイーク前半の27日から28日にかけ、富士山富士宮口の登山道で滑落事故が相次いだ。いずれも救助または自力で下山したが、登山道は閉鎖されているのにもかかわらず入山者が後を絶たない。
自力下山とみて救助活動打ち切り
27日に富士山富士宮口登山道9.5合目付近で男性が滑落した事故で、富士宮署などは同日中に捜索を打ち切った。自力で下山した可能性が高いとみている。
同署によると、男性は滑落後、通報者の呼び掛けに返事があったという。山岳救助隊や県警航空隊ヘリコプターによる捜索では、滑落跡と足跡を発見した。
会社員女性を救助
28日午後4時ごろ、富士山富士宮口登山道9合目付近で、埼玉県川口市栄町の会社員女性(43)が滑落したと同伴者の男性から通報があった。女性は足にけがを負った。
富士宮署によると、女性らは、同日午前8時半に入山。下山途中の午後3時ごろ、9合目付近で足を滑らせ、滑落した。同署などが救助に向かい、29日午前8時20分ごろに県警ヘリコプターでつり上げ救助した。
滑落の男性無事を確認
28日午後2時40分ごろ、富士山富士宮口登山道9.5合目付近で、千葉県松戸市五香西の会社員男性(40)が滑落したと、登山者から通報があった。男性は約1時間20分後に無事が確認された。
富士山 滑落相次ぐ
(2013-04-30 16:00)