富士市は、5月に神奈川県川崎市でスクールバスを待っていた児童らが殺傷された事件の発生を受けて、子どもの安全見守り活動に力を入れる。
6日の定例会見で小長井義正市長が市公用車による青色防犯パトロール(通称・青パト)を強化する方針を示した。
各地区まちづくり協議会や地区安全会議代表者に対しては5日付けの文書で子どもの見守りパトロールの強化を依頼した。
市民安全課は「市内では児童や女性を狙った声掛け、つきまとい、痴漢などの不審者情報が絶えない。今後、同種事件の発生も懸念され、子どもの安全確保は待ったなしの状況」と危機感を示す。
青パトは、青色回転灯(青パトランプ)を付けた車両を走らせることで、地域の安心安全につなげる取り組み。運転するには、警察官が講師を務める講習を受け、実施者証を取得する必要がある。青パトランプを搭載する市公用車は130台。
同課によると、青パト実施者証を保有する市職員は423人にとどまっている。今後、講習を拡大実施することで、実施者証の保有職員を増やしていく。