富士市は８日、平成２９年度の当初予算案を市議会議会運営委員会に示した。

一般会計は２８年度当初予算比２．８％（２３億円）減の８０７億円。市有地売却に伴う公共建築物保全基金へ積立金の減や吉原二中、吉原東中の体育館改築完了のため、投資的経費が減少したことが主な要因となった。

特別会計、企業会計を加えた合計額は１６８５億３９８万円で、同１．２％（１９億９０１９万円）の減少となっている。

市では、人口減少をはじめ公共施設やインフラの老朽化、社会保障、医療関係費の増加など喫緊の課題は多く、これらの対策に要する経費も多額となるため、「依然として厳しい状態が続いている」と分析している。

こうした状況下、健全財政を維持しながら、新たに設定したブランドメッセージ「いただきへの、はじまり　富士市」を市内外に発信するため、将来を見据えた効果的な諸施策を各分野で積極的かつ果敢に実施するための予算編成とした。