小長井義正富士市長は本年度、JR身延線を新富士駅まで延伸して接続することを求める要望を富士宮市と共同で行うことを明らかにした。
市によれば、採算性を考慮せず広域的なアクセス性といった観点では、身延線の延伸が最も優位性が高く、リニア中央新幹線が開通することで、身延線が鉄道ネットワークを構築する上で最も重要な路線となり、東海道新幹線と接続することで重要性はさらに増すという。
小長井市長は「身延線の延伸は、富士市のみならず沿線住民の長年の懸案であり、岳南地域に加え山梨県の関係自治体とも一体となって要望活動に取り組む」とし、本年度は富士宮市と共同で要望していく方針を示した。
一方で、新富士駅開駅後に行った試算で延伸に130億円という多額の工事費を必要になること、その後の調査で、利用を検討していた引き込み線が旅客鉄道の規格に適合していないと判明したことを受けて「実現にはハードルが高いと認識している」とした。
富士市 身延線の延伸要望へ 富士宮市と共同で
(2014-10-08 16:00)