富士宮市内の企業が工場を立地する縁で交流のあるカナダのセント・トーマス市から、10日にヘザー・ジャクソン・チャップマン市長らが富士宮市を訪れ、市役所で須藤秀忠市長を表敬訪問して両市の友好を深めた。
セント・トーマス市との交流は、平成14年に三園平のプレス機メーカー・アミノが、大手自動車メーカーに外板パネル部品などを供給する北米の生産拠点を置いたことで始まり、これまでにも富士宮市は歴代市長の訪問を受けている。
今回はセント・トーマス市長と経済局統括のロバート・ウィーラーさんのほか、アミノの網野雅章社長と通訳を含めた従業員2人が訪れた。両市長は、それぞれの都市や名所の紹介などを皮切りに会話を弾ませ、須藤市長は「カナダはとても自然が美しく素晴らしい国。セント・トーマス市と友好を育みたい」などと話した。
チャップマン市長は、東日本大震災の被災地に届けてほしい―と市民から託された手作りの千羽鶴を披露したほか、アイスホッケーのチャリティー試合で義援金を募ったことなど、市民の熱心な日本支援や親日ぶりを伝え、さらなる交流促進に期待していた。