佐野鼎氏の功績伝える 新富士駅に顕彰碑を建立

(2021-10-20 19:30)

開成学園や市関係者による除幕式
開成学園や市関係者による除幕式

学校法人開成学園(東京都荒川区)はこのほど、駿河国富士郡水戸島村(現富士市水戸島)出身で、開成学園の前身の共立(きょうりゅう)学校を創設した佐野鼎の顕彰碑をJR新富士駅富士山口に建立した。

19日には除幕式が開催され、同学園の丹呉泰健理事長、野水勉校長をはじめとした関係者や、小長井義正市長をはじめとした市関係者などが出席。佐野鼎の功績を広く伝えるための顕彰碑の完成を祝った。

佐野鼎(1829〜77)は、幕末に遣米使節、遣欧使節の一員として各国の教育事情を視察し、帰国後の明治4年(1871)に共立学校を創設。10年(1877)に当時流行していたコレラにかかり、志半ばにして死去した。

顕彰碑は、高さ約1.6m、幅約1m。上部に刻まれている佐野鼎のレリーフは、同学園教諭で、日展審査員を務める大友義博さんが担当。コレラで亡くなったことから残された資料が少ない中、唯一ある写真3枚を基に、遣米使節の一員として渡米する際の姿をイメージして制作したという。佐野鼎の後方には富士市から望む富士山や海、船をデザインした。



        

 

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