富士市 中央公園 花時計を修復

(2019-11-08 14:00)

花時計の内部に大きな部品を取り付ける様子
花時計の内部に大きな部品を取り付ける様子

富士市中之郷の丸十鐵工所は7日、中央公園の花時計の修復工事を完了させた。

花時計は今年5月から内部部品の経年劣化により故障していた。創業110年で培った同社の技術力を生かし、時を止めていた花時計を復活させた。

同社の調査により、花時計の故障の原因は歯車のすり減りと分かり、部品を分解。元の形とサイズを割り出し、図面を起こし複製した。

この日は同社の従業員が、歯車などで構成する大型の内部部品を花時計に設置する作業に取り組んだ。真っ白に塗られた時計の長針と短針なども取り付けて、しっかりと作動するか確かめた。

中央公園は富士まつりをはじめとするさまざまなイベントが開催される市民の憩いの場。公園の顔ともいえる花時計は平成3年に設置したもので、製造元には既に部品が無く、修理できないとの返答が―。機械の入れ替えを提案されたが、多額の費用を要し、早期復旧は困難な状態にあった。

そうした現状を打開しよう―と、富士市産業支援センター(f―Biz)の仲介で丸十鐵工所が修理を引き受けることとなった。修理費用は丸ごと入れ替えた場合と比べておよそ10分の1(130万円程度)で、短納期・低コストを実現した。



        

 

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