新型コロナウイルスの感染拡大で臨時休業となっていた富士市内の小中学校が再開した22日、東小では4月にできなかった入学式が行われた。保護者や教諭らが見守る中、マスクを着用した新1年生9人が式に臨み、待ちわびた新たな門出への期待に胸を膨らませた。
本年度、市内小中学校では4月7日に一斉に始業したが、同校では、同校関係者の職場で新型コロナウイルス感染者が確認されたことを受け、関係者は濃厚接触者ではないものの大事を取って9日までの休業措置の継続を判断。しかし8日に市内で初の感染者が確認され、市内小中学校の臨時休業が決まったため、入学式も延期されたままになっていた。
1カ月半遅れで開催された入学式では、出席者を絞ったり椅子の間隔を空けたりといった対策が講じられる中、新1年生が入場。担任教諭から一人一人名前を呼ばれると元気いっぱいに「はい!」と返事をしたほか、代表児童に新しい教科書や黄色い帽子が贈呈された。