富士市 田子の浦港の客船誘致へ 田子の浦港客船誘致委員会が発足

(2018-03-22 18:30)

田子の浦港への客船誘致や寄港時の歓迎態勢構築を目的とした「田子の浦港客船誘致委員会」が、20日に発足した。

同日、富士市瓜島町の富士商工会議所で第1回を開き、小長井義正市長をはじめ関係団体から14人が、港の新たな魅力発信と地域振興への事業内容などを確認した。会長は委員の互選により、小長井市長を選出した。

国は、平成28年5月に観光立国推進閣僚会議で決定した「観光ビジョンの実現に向けたアクション・プログラム2016」で、2020年の訪日クルーズ旅客目標を500万人に設定。

県でもクルーズを通じた地域振興と経済活性化を狙う「ふじのくにクルーズ船誘致連絡協議会」を設置した経緯があり、富士市でも田子の浦港周辺のにぎわい創出と地域活性化を図るために同委員会を設立。同時に同連絡協議会への加盟も発表された。

委員会では客船誘致の研究や活動、寄港歓迎などを事業とし、平成30年度は▽日本の客船を運行する船社への訪問▽田子の浦港に入港可能な船舶の調査・研究▽田子の浦港を基点とした観光地の把握、周遊ルートの作成・提案―に取り組む。

事務局の市産業政策課港湾振興室によると、近年の客船寄港実績は、平成24年度まで実施された「青少年の船」事業において来港した「ぱしふぃっくびいなす号」(全長183m)が客船としては最大で、入港できる客船の全長は200mまでを目安としている。

今後は県の「ふじのくにクルーズ船誘致戦略」のモデル港として「チャータークルーズによる寄港」が目標に掲げられており、港の知名度向上と観光資源の発掘、チャータラー(船舶の借り主)への働きかけを行う。



        

 

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