県企業局は29日、次世代の新素材として期待されるCNF(セルロース・ナノ・ファイバー)をテーマにした「産業振興セミナー」を富士市蓼原町のロゼシアターで開いた。
CNFは食物繊維をナノオーダー(1ミリの100万分の1)にまで微細化することで得られる産業資源。持続型資源である植物由来のため環境負荷が少なく、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度、熱による変形はガラスの50分の1程度という高機能材料として注目されている。
複合材として利用しても軽量化、強度アップなどさまざまなメリットがあり、各種産業分野での用途発展が期待されている。
また、木材から抽出されるCNFは、富士市の基幹産業である紙パルプ産業の加工技術を生かした高度バイオマス産業でもある。実際に、日本製紙は実証生産設備の運転を昨年11月に開始している。
「日本には資源も知恵もある」と題して基調講演したのは、国内CNF研究の第一人者で京都大の矢野浩之教授。
矢野教授は素材としての優位性のほか、他素材と比較した際の価格競争力についても指摘。「13兆円に上る世界市場を見込んでいる」とした。
県企業局が産業振興セミナー 製紙業から次世代素材CNF
(2015-01-29 18:00)