富士市厚原の丘エコ農園は、有用微生物群(EM)を使ったぼかし作りの普及に取り組んでいる。
先ごろも農園利用者らが、もみ殻、EM菌、糖蜜、水、米ぬかを混ぜる作業を展開した。
同農園の会員で、愛知県南知多町の農業組合法人において自然農法を学び、実践している小井出省吾さん、八重子さん夫妻や、環境浄化を進める会富士川の岩切勝さんが講師役を務めた。
同農園の会員はEMぼかしを使った生ごみの堆肥化に取り組んでおり、有機肥料として活用している。
省吾さんは、会員がEMぼかしで作った有機肥料を継続して使用していることもあり、同農園の土の状態が年々向上していることを伝え、「収穫する野菜の味で甘みなどが違う」と話す。
同農園は遊休農地活用、定年退職後のセカウンドライフの充実、環境問題の取り組みなどを願い、実行委員会方式で運営されている。
ぼかし作りは家庭でのごみ減量を進めるとともに、農園などで使用する有機肥料を作ろう―と年3〜4回ほど取り組んでいる。