富士市伝法の富士山かぐや姫ミュージアムで１６日（土）、第55回企画展「産業の種蒔く人〜伝法中原４号墳と古代のエンジニアたち〜」が開幕する。来年３月４日（日）まで。午前９時〜午後４時半。入館無料。

今年２月に富士市指定文化財に加わった「中原第４号墳出土品」の全容を紹介する初の展覧会。中原４号墳の出土品をはじめ、同時代の静岡県中部、東部地域の古墳や鍛冶、窯業、ガラスなどの生産関連遺跡を一堂に会することで、古墳に葬られた人々が果たした役割と６〜７世紀の駿河・伊豆地域の手工業生産の実態に迫る。

同ミュージアムは「東海地域初の発見となった古墳時代の鍛冶具のほか、銀象嵌大刀（ぎんぞうがんめいたち）や馬具、農工具などの豊かな副葬品から、この地域に新しい産業の種をまいたとみられる中原４号墳のあるじの姿を知る機会にしてほしい」と呼び掛ける。

休館日は毎週月曜（祝日は開館）、１２月２９日〜１月３日、１月９日、１月２３日〜１月２６日、２月１３日。