富士地域青年農業士連絡会は11日、県富士総合庁舎で全体研修会を開いた。首都圏において「日本茶アーティスト」として活躍する茂木雅世さんを迎え、講演や試飲会を通じ、今後の生産や販売に向けてヒントを探った。
茂木さんは昭和58年生まれ。大学卒業後は放送作家・ライターとして活動する傍ら、若い人に日本茶の魅力を新しい切り口で伝える活動にも取り組んでおり、ファッションや音楽のイベントで緑茶を提供している。
ミュージシャンとしても活躍し、音楽と日本茶のコラボレーションを手掛けたり、日本茶をテーマにした婚活をプロデュースしたりしている。
「緑茶で若い女性の心をつかむ」と題した講演で茂木さんは、お茶を飲みながら家族と温かいひとときを過ごし、日本茶が人生の中で重要なアイテムとなっていることを紹介。
一方で、現代生活の中で日本茶に触れる機会が少ないことや、日本茶に対していいイメージを抱いていない人が多いことに危機感を持ち、活動を始めたことを伝えた。
お茶自体の品質については「若い人も安いお茶を求めているのではない。おいしいお茶が好まれている。ただ茶葉の量は、小分けしたものを、種類がたくさんあったほうがいい」と伝えた。
試飲会では、茶を栽培する青年農業士の5人が持ち寄ったお茶や、茂木さんが準備した若い女性に人気のあるお茶をいれ、特長や価格などを確認しながら味わい、意見交換した。