稱念寺の第6回寺子屋コンサートが20日、同寺本堂で開かれた。
「津軽の撥(ばち)音 響け卯月に」と題して、津軽三味線奏者の岡田修さん(東京都)が力強く打ち付ける独特の撥裁きを披露し、檀信徒や地域住民ら約120人を魅了した。
岡田さんは18歳で津軽三味線を手にし、23歳で山田千里さんに師事して津軽で修行を開始。独立後は世界を舞台にコンサートや音楽祭に出演しているほか、昭和60年には和太鼓グループ鬼太鼓座とともにヨーロッパツアーを成功させている。
この日のコンサートでは『津軽じょんから節』『津軽三下がり』『津軽あいや節』といった、津軽三味線で長く弾き継がれてきた数々の曲を演奏。東北地方の風土に鍛えられた力強い撥裁きによって、本堂に三味線の甲高い音色が響き渡った。