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現存民家では最古 稲葉家住宅を文化指定

(2010-06-17 14:00)

市教委文化振興課 =提供写真=
市教委文化振興課 =提供写真=
富士市教育委員会は先ごろ、同市岩淵の稲葉家住宅を市有形文化財(建造物)に指定した。

同住宅の建設は18世紀中葉と見られ、市内最古の現存民家である可能性が高いという。

現在、富士川民俗資料館として土曜、日曜日に公開されており、市教委では、指定を機に、耐震化計画の検討に入っている。

同住宅は、木造平屋建て、入母屋造、かやぶきで、建築面積は103平方メートル余。平面的な特徴は、右側に土間を設け、左側に各室を「田」の字型に配置する「整形四間取り」。この形式の早期の例として、歴史的価値が高いものとされている。

また、小屋組みの技法には、柱が直接梁(はり)を支える「折置組」と呼ばれている古い形式の架構法が用いられている。

稲葉家は、同市南松野桑木野地区の中心的家柄の旧家であり、家系をさかのぼるための

代々の墓碑調査などの結果と、構造上の特徴から、その建築時期を18世紀中庸と推定した。

◇  ◇  ◇

稲葉家住宅は、昭和46年1月、富士川町指定有形文化財となり、同年10月、所有者が町に寄贈。同47年に現在地に移築している。

以降、旧町は民具や歴史資料を展示する町地方歴史民俗資料館として公開していた。平成20年11月の合併で富士市所有となり、指定は、他の旧町指定文化財(22件)とともにいったん解除されていた。

こうした経緯の中、市教委では元・町指定文化財を市文化財に再指定するかどうかを、市文化財保護審議会にはかるための予備的調査に乗り出しており、稲葉家住宅は再指定第1号となった。

 

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